島名 世南

島名 世南さん

Sena Shimana

実務実習が現実を知る良い経験となり
今は研究と臨床の間で揺れ動いています

5年次の今、薬局へ実務実習に行っていますが、現場は想像よりも遥かに大変なものです。しかしながら、服薬指導がもたらす影響の大きさを知り、薬剤師ならではのやりがいと魅力を感じています。コミュニケーション能力だけでなく、患者さんを支えている家族や医療スタッフの背景まで把握する必要があり、より良い地域連携薬局とは何かを実践的に模索しております。

これまでの薬剤師は、医師の処方箋どおりに薬を調剤するのがメインでしたが、現在ではより専門性が求められ、役割も多様化しています。たとえば昨年始まったリフィル処方箋は、体調の変化がない患者さんに対して医師の再診なく薬を処方できる制度です。それを行うにあたっては、医師と同じぐらいの能力が求められる訳ですから薬剤師の存在価値が本当に高まっているのだと気付かされます。

私はもともと研究者を志して薬学部に入りました。本学には、早い段階から研究室を経験できる「研究入門」という希望制のコースがあり、1年次から選択しました。それと並行して学生支援団体の設立や外部のボランティア活動などの様々な活動を通じて、自分の将来像について時間をかけて確立することができました。これは本学のサポート体制なくして実現できなかったものだと思います。

将来は精神医学の進歩に貢献したいのですが、脳神経研究者と精神科専門薬剤師のどちらに進むべきか悩んでいます。大学院進学も視野に入れつつ、これから周りの方々とじっくり相談しながら、希望の進路を模索していければと思っています。