大学院

より高度な
知識と研究を
追求する

本学は、薬学部卒業生、社会人等に広く門戸を開放し、
より高度な専門知識の修得と薬学研究に資するべく、
大学院薬学研究科を設置しています。

6年制教育を基盤とする“博士課程”と
独立大学院として“修士課程”を設けています

2015年春、薬学専攻博士課程(4年制)で学ぶ大学院の学生が、各年次とも全て揃いました。
独立大学院として設置した2年間の薬科学専攻修士課程も含め、本学や他大学の卒業生、社会人など多様な人材が揃い、
薬学の未来を担う先進的な研究活動に意欲的に取り組んでいます。

  • 主に創薬をめざす薬科学専攻

    修士課程

    薬科学専攻は、主に創薬研究に取り組む研究者養成を目的とし、本学や他大学の卒業生、社会人等に広く門戸を開いています。博士課程同様、特別研究のほかに基盤薬科学、創薬科学の講義?演習を履修します。社会人が学びやすいよう、授業時間帯などに配慮し、働きながら進学できる環境整備に努めています。

    修士課程の詳細

  • 臨床薬学と基礎科学に対応した4年制薬学専攻

    博士課程

    博士学位論文をまとめる特別研究に加え、専門履修科目(特論及び演習)を用意。複数の教員がオムニバス形式で指導する「先端薬学特論」が必修科目となり、臨床薬学と基礎科学を網羅した12の専門選択科目から4科目以上を履修します。現在は本学の卒業生が中心ですが、他大学の6年制薬学部や修士課程の修了者、病院?薬局や企業などで活躍する社会人(修士課程修了者)も積極的に受け入れています。

    博士課程の詳細

  • 他大学卒業生や社外人にも広く門戸を開放し、大学院進学者を受け入れています。

沿革と現況

本学は、昭和 44(1969)年に旧4年制課程の薬学部(以下、旧4年制薬学部)を基礎とした高度な薬剤師養成を目指して大学院薬学研究科薬学専攻修士課程を設置し、高等教育機関としての歩みを始めました。 薬学の教育?研究の発展に伴い、平成 2(1990)年に東京都世田谷区から町田市にキャンパスを移転し、薬科大学として最高水準の教育研究施設を整備し今日に至っています。

平成 3(1991)年に大学院薬学研究科を改組し、博士課程(前期2年の課程(修士課程)及び後期3年の課程)を設置し、研究者養成のための高等教育機関として体制を充実させました。さらに、医療の場におけるチーム医療の一員として高度な専門性を発揮できる薬剤師を養成するために、平成 10(1998)年大学院薬学研究科医療薬学専攻修士課程を併設しました。関連病院を含めた協力体制を構築し、医療薬学専攻修士課程の学生に対して、医療人としての薬剤師の養成に不可欠な臨床実習の場の確保を行いました。

国際交流を図るために、平成 17(2005)年に米国南カリフォルニア大学(USC)薬学部との学術協定を締結しました。その後、USCからの招聘教授による講義を開講するとともに本学大学院学生の短期留学研修を行い、臨床教育研究体制を強化してきました。

研究活動の高度化を図るために、平成19(2007)年、ハイテクリサーチセンターを立ち上げ、大学院学生の研究指導の向上にも活用しています。

4年制薬学部を基礎とする大学院薬学研究科修士課程(薬学専攻及び医療薬学専攻、標準修業年限2年)の廃止を決定(平成23年3月最終学年の学生の修了を持って終了)し、新たに平成22年4月より、大学院薬学研究科に基礎とする学部を持たない薬科学専攻修士課程(標準修業年限2年)を開設しました。さらに、薬学研究科薬学専攻博士課程(後期3年の課程)を改組し、6年制薬学部を基礎とする大学院薬学研究科薬学専攻博士課程(標準修業年限4年)を平成24年度より開始しました。

理念?目的

本学は、「薬を通して人類に貢献」を理念としています。本学の大学院薬学研究科は、学校教育法及び大学院設置基準に則り、大学院学則に定めるように「学部の教育の基礎の上に、薬学における高度な学術の理論及び応用を教授研究し、その深奥をきわめて、文化の進展に寄与する」ことを目的としています。大学院薬学研究科博士課程においては、大学院設置基準に則り、先端科学の基礎及び応用研究を通して、自らが意欲的かつ創造性豊かに研究を遂行し、科学を発展させる能力を有する人材の育成を教育目標としています。すなわち、創造性豊かな優れた研究?開発能力を持つ研究者等の養成を目指しています。また、高度な専門知識?能力を持つ高度専門職としての薬剤師の養成を目指します。博士課程で総合的薬学専門能力を強化することによって優れた人材を輩出し、高度な知識?技能を有する薬剤師及び研究者の職能の拡大及び高度化を図ります。さらに、教育能力と研究能力を兼ね備えて将来の本学を担う教員の養成も視野に入れています。

6年制薬学部を卒業後、博士課程を修了した人材は、医療の場での教育を受けた後に総合的薬学専門能力を備えており、製薬産業においては医薬品開発(創薬や育薬)に携わる科学者?技術者として他の理系学部卒業者や大学院修了者に比較し一段と社会のニーズにあった活躍が期待されています。また、医療機関等では、チーム医療の高度専門職として薬物療法、感染制御等の活動が期待され、医療のニーズに合致すると考えられます。薬科学専攻修士課程は、広い分野で創薬研究を推進できる研究者を育成するために、薬学部以外の卒業者をも受け入れています。大学院薬学研究科は、大学院設置基準に定める内容を遵守してカリキュラムを組み、学部教育の基礎の上に、薬学における高度な学術理論および応用について研究、知識修得に勤め、研究能力が卓越した社会で活躍できる優れた人材を養成します。

本学の学部卒業生及び大学院修士課程修了生のほか、広く他大学の学部卒業生及び修士修了生を受け入れます。なお、社会人大学院学生の受け入れもしています。