原子レベルで生命現象を解明する
はじめに
生命現象は連続的な化学反応の積み重ねとして理解することができます。私たちは、化学と生物学の手法を用いて生命現象を分子レベルのみならず原子レベルで解明することを目指しています。また、タンパク質の立体構造や低分子化合物とタンパク質の相互作用を理解したうえで、受容体や酵素を標的とする医薬品の論理的創製を目指しています。このような化学と生物学にまたがる学際領域の研究を、有機化学?コンピューター化学(科学)?構造生物学?分子生物学の各手法を統合的に活用して行っています。
核内受容体はリガンド依存的に標的遺伝子の転写制御を行う転写因子です。ヒトには48種存在し、発生、糖代謝、骨代謝、抗炎症作用、免疫制御などの重要な生命機能にかかわる種々の遺伝子発現制御を行っており、生活習慣病の発症や病態進行に深く関与していることが知られています。私達の研究室では、核内受容体の一員であるビタミンD受容体(VDR)とパーオキシソーム増殖薬活性化受容体(PPAR)を分子標的とする医薬創製に取り組んでいます。
研究テーマ
1. 核内受容体のリガンド探索と機能解析
2. メタボリックシンドローム治療薬の分子設計と合成
3. プローブ分子を用いた遺伝子発現機構の構造生物学的研究
4. 天然由来の医薬品候補化合物の不斉合成
お知らせ?トピックス
ブログ
03.262019
02.022019
博士論文公開発表会
既に2週間以上前のお話ですが、ご容赦ください。
2019年2月2日に、当研究室の博士課程4年生3名が博士論文公開発表会に臨みました。
各々4年間の研究成果を発表して、先生方からの厳しい(!?)質問やコメントにも立派に答えることができたと思います。
自分では「こうすればよかった」など反省点もあるかと思いますが、今後の研究人生に生かしてもらえればと思います。
先週、博士論文の最終提出も完了し、あとは残りの研究生活をエンジョイしつつ、残りの研究成果の論文を書いてから修了してくださいね。
4年間(学部生の研究室配属分を含めると7年間)、お疲れ様でした。
written by H.I.