11.07(THU)2024

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さがまちカレッジ講座 「感染症の歴史~新興感染症とは何か~」を開催しました

さがまちカレッジ講座「感染症の歴史~新興感染症とは何か~」を昭和薬科大学の学園祭(昭薬祭)の1日目に開催しました。

当日は18名の受講者が学びました。

 

感染症は人類進化の過程の非常に古い時代から、人間社会に出現し、多くの人類の生命を奪ってきました。

一口に感染症と言っても、原因となる微生物の種類はさまざまで、感染の仕方や症状の発現にはそれぞれ特徴があります。

原因が微生物であるとされたのは近代に入ってからで、それまでは、「悪い空気」が原因となっているなどと捉えられ、あまりに大きな被害があった場合には、為政者は宗教と信仰の力を借りた時代もありました。奈良の大仏は天然痘の蔓延をおさめるために制作されたと言われています。

 

近代微生物学の時代になると迷信から科学へ、感染症の原因をめぐる考え方は大きく変化します。病原細菌の発見が続き、北里柴三郎など日本の学者も活躍しました。

やがてウイルスが発見され2度なし現象から予防接種/ワクチンの導入に至ります。

抗菌薬が発見され発展しますが、やがて感染症を克服できるという夢が壊される時代になっていきます。

古くから人類の脅威として認識されてきた感染症以外に、新しく出現した、あるいは昔から症状は知られていたが、感染症と認識されてきたのが最近である感染症、「新興感染症」についても学びました。

新興感染症である新型コロナ感染症COVID-19は、甚大な被害をもたらしたのですが、2021年に世界中で亡くなった人は6800万人に登ったことが紹介されました。

環境の変化により感染症が蔓延する機会はこれからも多くなりそうですが、基本的な対策は新興感染症でも従来の感染症でも共通で、正確な知識、感染経路の遮断、ワクチン?治療薬であるという指摘がありました。

質疑応答も活発で、「Mポックスは今後どうなるか?」「新しいタイプのワクチンが使用されるようになったが、どう考えればいいか?」などなど、熱心な質問が続きました。

 

ぜひ、11月30日開催の「感染症を予防するワクチン~はたらく細胞とワクチンのしくみ~」(金本大成教授によるさがまちカレッジ講座、ユニコムプラザさがみはらにて開催))にもご参加ください。

(10月31日(申込締切)以降も申込受付中です。申込方法等につきましては関連リンク先(さがまちカレッジ 開催講座一覧)をご確認ください。)

 

本講座は、さがまちコンソーシアム(相模原?町田大学地域コンソーシアム)が主催し、本学地域連携センターが協力して開催されました。

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